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日刊工業新聞(2007年7月27日)で当社の超高密度描画構成が紹介されました。




東京テクノロジー、低加速電圧で超高密度描画に成功−電子デバイスなど応用期待

東京テクノロジー(東京都八王子市、奥寺智社長、042・635・3044)は、群馬大学の保坂純男教授や曾根逸人助教の指導を受け、加速電圧30キロボルトでシリコンウエハー上に直径15ナノ―18ナノメートル(ナノは10億分の1)のドット(点)を25ナノメートル間隔で超高密度描画することに成功した(写真)。1平方インチ当たり1テラビット(テラは1兆)の超高密度に相当する。  

ドットを形成するレジスト素材の最適化や、レジスト膜の薄膜化などにより実現した。同技術の実用化でパターンメディアをはじめとする磁気記録、電子デバイスなどへの応用が期待できる。  

これまで高密度電子線パターン描画作成には、加速電圧が少なくとも50キロ―100キロボルトの高加速電圧の装置が利用されてきた。今回、同30キロボルト以下の低エネルギー描画装置で、15ナノメートルレベルの高密度描画を可能にした。加速電圧が高いと、熱に弱い試料はダメージを受けてしまうため、低加速電圧での描画装置の開発を求める声は大きかった。

今後はハード・ソフト両面の改良を行うことにより、さらなる超高密度ドットパターン技術の開発に着手する。08年3月をめどに電子顕微鏡メーカーと協力して、同技術を採用した電子線描画装置の発売を目指す。

日刊工業新聞2007年7月27日版31面より許可を得て転載(N-3147)
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超高密度描画構成


大電流TFE・SEM+ビームドローシステム